雪だるまのお話 

ある日、雪が積もったのを見たけろは、雪だるまを作ることにしました。

「よしできた。あとは頭に雪のたまを乗せてみよう。」
けろの発想はなかなかユニークです。

すると、様子をこっそりうかがっていたぴよがやってきて、
雪だるまの頭の上にちょこんと飛び乗りました。
「けろ、何してるの?」

けろは驚くと同時に、自分の計画を邪魔されて少しいやな気持ちになっています。
「ちょっとぴよ、どいてよ。そこにこれを置くんだから。」

てこでも動こうとしないぴよの口元に、けろは何故か雪だまを差し出しました。
「これが欲しいの?」
「つ、冷たい…。」

ぴよは一目散に部屋へ逃げ帰り、けろの口元には笑みが浮かんでいました。

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